熊谷で“書く楽しさ”を育てる場所。和香書道教室・重田和香さんの想い

和香書道教室にかよう子供達の様子

字を書く時間が、少しだけ心を整えてくれる

スマートフォンやパソコンで文字を打つことが増えた今、ゆっくりと鉛筆や筆を持って字を書く時間は、少し特別なものになっているのかもしれません。

子どもにとっては、集中して一文字ずつ向き合う時間。

大人にとっては、日々の忙しさから少し離れて、自分の心を整える時間。

熊谷市で「和香書道教室」を開いている重田和香さんは、そんな“書く時間”を大切にしながら、幼児から大人まで幅広い世代に書道を教えています。

教室で大切にしているのは、ただ字を上手に書くことだけではありません。

「字を書くことを好きになってほしい」

「書道をもっと身近に楽しんでほしい」

そんな思いを持ちながら、地域の中で温かい教室づくりを続けています。

娘さんのお友達から始まった小さな教室

和香書道教室の教室

重田さんは、もともと書道が大好きで、長年学び続けてきた方です。

結婚や出産を経て、子育てをしながら過ごす中で、心の中にあったのは、「自分の好きなことを仕事にしたい」「地域の中で活かしていきたい」という思いでした。

最初から大きな教室を始めたわけではありません。

はじまりは、娘さんのお友達への指導。

身近なところから少しずつ始まった教室でした。

それが、地域の方とのつながりの中で広がり、現在では子ども45名、大人15名ほどが通う教室に。

公式WEBでも、幼児から大人まで通える少人数制の教室として、一人ひとりと丁寧に向き合う指導を大切にしていることが紹介されています。

地域の中で、少しずつ信頼が重なってきたことが伝わってきます。

子どもには「できた!」という自信を

和香書道教室

和香書道教室には、年中さんから小学生・中学生まで、多くの子どもたちが通っています。

硬筆展や書き初め展、検定に向けて頑張る子もいれば、「字をきれいに書けるようになりたい」
という気持ちで通い始める子もいます。

重田さんが子どもたちに伝えたいのは、字の上達だけではありません。

正しい姿勢で座ること。

落ち着いて筆を持つこと。

最後まで集中して書き切ること。

そうした時間の中で、礼儀や集中力も自然と身についていくようにと考えています。

そして何より大切にしているのは、「できた!」という小さな自信。

一枚の作品が仕上がったとき、前より少しきれいに書けたとき、先生に褒められたとき。

その積み重ねが、子どもたちの前向きな気持ちにつながっていきます。

大人にとっては、心を整える時間に

大人も書道

和香書道教室には、大人の生徒さんも通っています。

「昔習っていた書道を、もう一度始めたい」

「字をきれいに書けるようになりたい」

「自分の時間を持ちたい」

通う理由は人それぞれです。

中には、子育て中の方が将来的に師範資格を目指し、副業や仕事として先生活動につなげたいと考えているケースもあるそうです。

また、子育てや仕事がひと段落し、一生続けられる趣味として書道を始める方もいます。

重田さんは、大人の方にとって教室が、忙しい毎日の中で“心を整える時間”になればと考えています。

誰かのためではなく、自分のために筆を持つ。

その静かな時間が、日々の暮らしの中で小さな支えになるのかもしれません。

続けやすさにも、重田さんらしい気配り

書道を始めたいと思っても、道具をそろえたり、通うペースを考えたりすると、少しハードルを感じる方もいるかもしれません。

和香書道教室では、教室の道具を使うことができ、持ち物は筆のみ。

学校用と教室用で道具を二つ用意しなくてもよく、子どもにとっても保護者にとっても負担が少ない形になっています。

また、月謝制のほか、回数券や月2回コース、自宅で書いた作品を提出できる添削券コース、オンライン添削にも対応しています。

こうした仕組みからも、「無理なく、長く続けてほしい」という重田さんの思いが感じられます。

書道は一度で何かが大きく変わるものではありません。

少しずつ、手を動かしながら、自分の字と向き合っていくもの。

だからこそ、続けやすいことはとても大切です。

地域の中で広がる、書道の楽しさ

書道パフォーマンス

重田さんの活動は、教室の中だけにとどまりません。

今年度は、9月に熊谷山報恩寺での写経コラボ企画、3月に書道パフォーマンス発表会などが予定されています。

また、長井公民館では、保護者の皆さんと一緒に書道パフォーマンスグループ「楽(GAKU)」の活動もスタートしました。

地域の展示会や発表会に参加できるよう、練習にも励んでいるそうです。

静かに字を書く書道。

一方で、仲間と一緒に大きな作品をつくる書道パフォーマンス。

その両方を楽しめるところに、和香書道教室らしさがあります。

子どもたちだけでなく、大人も一緒に新しいことに挑戦できる。

そんな空気が、地域の中で少しずつ育っているように感じます。

熊谷の温かいつながりの中で

重田さんは、熊谷について「人とのつながりがとても温かい地域」と話します。

地域の方が子どもたちの成長を見守ってくれること。

イベントや活動を応援してくれること。

そこには、“地域みんなで子どもを育てている”ような温かさがあると感じているそうです。

和香書道教室もまた、そんな地域の中にある小さな学びの場です。

字を学ぶ場所でありながら、子どもが自信を育てる場所。

大人が自分の時間を取り戻す場所。

そして、地域の人同士がゆるやかにつながる場所。

重田さんの教室には、そんな温かさがあります。

「書道をもっと身近に楽しんでほしい」

和香書道教室にかよう子供達の様子

最後に、地域の方へのメッセージを伺いました。

「書道は、子どもだけでなく大人になってからでも楽しめる、とても奥深い文化です。字をきれいに書きたい、何か新しい趣味を始めたい、自分の時間を持ちたい。そんな方は、ぜひお気軽にお越しください」

重田さんが目指しているのは、地域の方にとって、ほっとできる温かい場所。

うまく書くことだけを目指すのではなく、書くことを楽しむ。

続ける中で、自信や落ち着きを育てていく。

熊谷で、そんな時間を過ごせる場所がまた一つ広がっています。

和香書道教室

場所 熊谷市江波380-2

お稽古日
火曜日 15:00〜/15:50〜/17:00〜/※19:00〜
水曜日 ※10:00〜11:30(90分)15:00〜/15:50〜/17:00〜/18:10〜
土曜日 13:00〜/14:10〜/15:20〜/※16:30〜/17:40〜

定休日 日・月・木・金

WEB https://waka.crayonsite.com/

SNS https://www.instagram.com/bi_mozi.waka

※記事内の情報は取材時点の内容です。最新情報は直接ご確認ください。

※記事内の情報は取材時点の内容です。最新情報は公式WEB等でご確認ください。

この記事書いた人

くまなびんちゅ

ゲソの唐揚げと漫画好き。「町が住みやすくなると良いな」と思ってはいるもののどうしたら良いのか…
まずはライターとして地域のアレコレを伝えよう!と立ち上がってみた、熊谷のどこかにある小国(自宅)の主。

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